教育ポートフォリオ

責務

2025年度に担当する科目は表−1、表−2および表−3のとおりである。

(1)建築・環境デザイン学部建築環境デザイン学科
入門ゼミナール:

本科目は、学生生活を円滑に始動させるための基本的なスキルである、アカデミックスキルを身につけることを目的に、大学における学びと就職をはじめとする卒業後の進路について学ぶ。さらに、グループワークを通して、学生同士、学生と教員を含めた人とのコミュニケーション能力の向上を目指し、社会人形成として、挨拶の励行、マナーの向上、法令遵守の精神といった社会人の一員としての自覚を身につける。これらを通じて、社会人として求められる資質、能力、知識を知り、卒業までの間に身につけるべき力を自分で考え、学生生活をデザインできるよう手助けする。

くらしと環境のデザイン:

私たちのくらしや私たちを取り巻く環境が社会の変化や環境への配慮などの地球規模での課題がどのようにデザインに反映されているのか、多種多様な事例を様々な視点から具体的に紹介することで、持続可能な社会の構築のためにくらしと環境をどのようにデザインすべきかを考えるための基礎的な知見を得ることが本講義の目的である。
講義全体の目的および各回の概要や成績評価方法等に関するガイダンスを行うとともに、私たちの身近なくらしの変化や環境問題がどのようにデザイン反映されているかについて概説する。

建築・環境デザイン基礎演習3:

建築・環境デザイン学科は、ものデザインコース、建築デザインコース、環境デザインコース、空間デザインコース、自然デザインコース、都市デザインコース、以上6つのコースによって構成される。建築・環境デザイン分野の広範かつ多岐にわたる社会的ニーズに応えるべく、コース毎に専門のデザイン教育を展開する。それぞれのコースで行われる学びや、特色、卒業研究、取得可能となる資格や教員免許、キャリアデザインについて、オムニバス方式で概説を行う。
自然デザインコースで学ぶ水環境、大気環境および地域生態系の概要を演習から学び、本コースの興味・関心を醸成する。

(2)デザイン工学部環境理工学科
水環境工学:

3学年から振り分けられるコースの内、環境技術コースの必修科目である。同科目では、水資源、水の科学、水質汚濁といった分野の内、特に水質汚濁について講義を行っている。環境技術コースの内、特に水環境分野のゼミを選択する学生にとっては重要な科目である。

フィールドスタジオ演習2:

フィールドスタジオ演習では、第1回目の講義のガイダンス以降、前半と後半の7回に分けて、コースに関連した調査を中心とした演習科目であり、私は、河川の水質調査を指導している。

環境問題へのアプローチ:

環境分野の課題解決に向けた取り組みについて、環境理工学科の専任教員がオムニバス形式で授業を行っている。私は、地球温暖化とバイオマスの2回を担当としている。

プレ卒研:

3学年からは、ゼミを選択し、卒業研究を含めて2年間、1人の専任教員から卒業論文に向けた指導を受ける。私は、4学年の卒業研究の前段階として、前期では水質分析の練習を、後期では水質浄化実験の練習を行っている。卒業研究を進めるにあたって、重要な科目である。

卒業研究:

既に配属となったゼミにおいて、指導教員のもと、研究を行って論文をとりまとめ、例年1月下旬に開催される卒業研究発表会で発表する。私のゼミでは、水環境に関連したテーマを学生に与えて、主に実験室で実験を行い、得られたデータを解析して整理し、卒業論文としている。これはこれまでの学びの総合的な経験を活かし、思考力を育てる重要な科目として位置づけられている。

(3)人間環境学研究科人間環境学専攻
水質管理特論:

水道、下水道、産業排水処理や河川浄化などの水質管理に係る技術や課題を総合的に指導する科目である。

フィールドスタジオ研究1&2:

ゼミに配属となった大学院生に対し、指導教員のもと、調査や実験などの研究を行って、修士論文をとりまとめる科目である。

人間環境学特殊研究:

ゼミに配属となった大学院生に対し、指導教員のもと、調査や実験などの研究を行って、博士論文をとりまとめる科目である。

人間環境学特殊講義:

博士後期課程担当教員のオムニバス形式で行う専門的科目であり、私は応用的な水環境分野の講義を行っている。

表−1 2025年度担当科目(建築・環境デザイン学部建築・環境デザイン学科)

学年開講期間選択/必修科目名称備考
1前期必修入門ゼミナール複数教員
1前期必修くらしと環境のデザイン複数教員(1/15担当)
1前期必修建築・環境デザイン基礎演習3複数教員(5/15担当)

表−2 2025年度担当科目(デザイン工学部環境理工学科)

学年開講期間選択/必修科目名称備考
2前期コース必修水環境工学
2後期必修フィールドスタジオ演習2複数教員(8/15担当)
2後期選択環境問題へのアプローチ複数教員(2/15担当)
3前期コース必修環境アセスメント複数教員(2/15担当)
3通年必修プレ卒研
4通年必修卒業研究

表−3 2025年度担当科目(人間環境学研究科人間環境学専攻)

学年開講期間選択/必修科目名称備考
M1前期必修水質管理特論
M1通年必修フィールドスタジオ研究1
M2通年必修フィールドスタジオ研究2
D3跨年必修人間環境学特殊研究
D1通年必修人間環境学特殊講義複数教員(2/15担当)

理念

私の教育の理念は、情報通信技術(ICT)を活用して、わかりやすい授業を学生に提供することである。
ICTを活用しながら、学生に学びのつまずきを与えないわかりやすい授業を提供し、科目毎に定めている目標を達成したい。学生が学びにつまずくと、学科で定めたディプロマ−・ポリシーに達成しないだけでなく、結果的に留年や離学につながることになるからである。

方法

ICTの活用方法は以下のとおりである。

授業方法:
演習科目を除く科目ではパワーポイントによる講義を行う。
WebClass(資料):
授業で用いるパワーポイントファイルを授業開始前より配布し、授業が終了する期間中は公開し、ダウンロードできるようにする。このようなことにより、予習や復習、授業中の再確認に用いてもらう。
出席情報システム:
出席管理は、WebClassへの小テスト・レポートのアクセス状況と、出席情報システムの活用により行う。

成果

2024年度水環境工学の授業改善アンケート
2024年度環境資格対策2の授業改善アンケート
2024年度環境理工学科卒業研究生の卒業状況

(5名中5名卒業)

2024年度環境理工学科卒業研究生研究テーマ
  • 都市河川におけるりんと有機物の経日変化−淀川、大川および土佐堀川−
  • 都市河川におけるりんと有機物の経日変化−恩智川および寝屋川−
  • 骨炭の種類と加工温度の違いによるふっ素吸着能の変化−種類の違いによる吸着能の変化−
  • 骨炭の種類と加工温度の違いによるふっ素吸着能の変化−加工温度の違いによる吸着能の変化−
  • 骨炭の種類と加工温度の違いによるふっ素吸着能の変化−pHの違いによる吸着能の変化−
2024年度人間環境学研究科修士修了状況

(1名中1名修了)

2024年度人間環境学研究科修士論文テーマ
  • 土壌へのふっ素吸着に関する基礎的実験

目標

2025年度の教育に関する目標は以下のとおりとする。

2025年度の教育に関する目標は以下のとおりとする。

水環境工学の授業改善アンケートでは、総合評価が大学全体の平均を超えることを目標とする。

2025年度は2名の卒業研究生を担当している。5名とも卒業論文を執筆し、卒業研究発表会で発表して卒業することを目的とする。

1名の博士後期課程の大学院生を受け入れている。2025年度では1本の査読付研究論文や国際学会プロシーディングスを執筆させ、2025年度以降に博士論文を執筆させて、博士の学位を授与することを目的とする。