研究ポートフォリオ

概要

1987年より1990年までのおよそ3年間、青年海外協力隊隊員として、ケニアのジョモケニヤッタ農工大学に、また、1996年よりJICA(国際協力事業団、現在の国際協力機構)のジュニア専門員として本部勤務後、JICA専門家として1997年より1999年までの2年間、エジプトの環境庁に赴任した経験がある。この発展途上国への技術支援の経験により、発展途上国への水環境分野の協力が、研究においても柱になっている。また、1999年から2001年までの1年半、政府開発援助を主な業務とするコンサルタントに就職し、フィリピンやインドネシアで調査や施工管理の業務に携わった。

2001年度に大阪産業大学着任後、水圏CODや栄養塩類低減のための土壌浸透法の研究を行ってきた(2001-)。この研究によって、土壌浸透法の可能性を提案するとともに公共用水域における難分解性有機物の蓄積に関する課題を理解した。また、鉄バクテリア法による地下水中砒素の除去の研究(2004-2010)や高濃度有機性排水の処理技術に関する研究・実証実験(2006-2014)を主にベトナムで行ってきた。このベトナムの経験をさらに活かすため、2014年より1年間、ベトナム国立科学技術アカデミー環境技術研究所に赴任し、ベトナムが抱える種々の水環境問題について調査研究を行ってきた。これらの成果をもとに、2016年に「分散型廃水処理のための有機性汚濁物とりんの除去-土壌浸透法と生物膜法の利用-」で大阪産業大学より学位授与(博士(人間環境学))された。

一方で、2015年より、当初研究していた水圏COD低減法の継続研究の一環として、オゾンを用いた促進酸化法による有機酸の分解の研究に取り組み始め、2016年より対象を下水生物学的処理水にも広げ、有機物分解の評価を行った。また、2015年より、砒素と同様に地下水中に天然で存在するふっ素の除去についても研究を開始し、ふっ素吸着材としての骨炭の製作や土壌への吸着についても研究を行ってきた。この経験から、2021年より土壌とふっ素の吸着と脱離の研究も開始した。これは、2002年に施行した土壌汚染対策法に基づき、溶出量や含有量が基準を超えている土地が公表されており、その中でもふっ素の溶出量は鉛に次いで多いことから研究を開始するに至った。

著書・論文・学会発表

評価

2019年11月 特定非営利活動法人日本オゾン協会論文奨励賞

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